
母の実家は農業をしていて、住み込みで働く人もいた。
そこに毎年予告もなくやってきては、予告もなく去ってゆく
「ヨネしゃん」という人がいたそうな。
出稼ぎとも違うようで、寝床とご飯のかわりに農作業を手伝う
今で言う、ボランティア活動に近い感じか。
とにかく、ふら〜っとやって来て数週間滞在し、
ふら〜っといなくなる・・・で翌年現れる、と。
まさに、さすらいの労働者。
昨日、夕飯を作りながら、
「なるほど」と合点がいったことがあった。
私は社交的だと思うし、好奇心もある方だと思う。
基本的に、いつでもどこでも楽しめるお気楽な性格だ。
ならば、みんなでワイワイドンドンやりたいかといえば、うむ、違う。
集団でなにかをやるとか、時間をかけて関係性を築きあげることが、
どうも苦手というかなんというか、モチベーションが維持できない。
小さな山間の農村でみんなで力を合わせて暮らす
みたいな濃厚な人間関係もダメだし、
クライアントとの関係を維持すべく足繁く通ったりするのも無理。
嘘みたいに息苦しくなり、面倒くさくなり、逃げ出したくなる。
そんな感じなんで、私は人間が本当は嫌いなんじゃないかと
思ったりもしたし、コミュニケーション障害なんじゃないかと
我ながら本気で心配であった。で、昨日の「なるほど」。
魂が“さすらい型”
とにかく、自由でいたいのだと。
気を遣ったり気を遣われたりするのも面倒だし、
帰属欲求もなければ、権威にも興味がない。
旅行だって、食事だって、なんだって1人でできるし、
寂しさもまったく感じない。むしろ気楽でいい。
そう思うと、自分の仕事も“さすらい型”。
フラフラ足下固まらないよね〜私・・なんて思っていたけれど、
「フラフラ足下固まらないよね〜」こそが私のスタイルなのか、と。
最も心に負担がかからない方法を自ずと選んでいたわけだ。
ふら〜っと顔出してちょっと仕事して、
また、べつのところでふら〜っと顔出してちょっと仕事して・・・
ヨネしゃん的生き方全う中。
さすらいの途中、居心地のよい場所を発見して
根付いてしまった・・・こともあるかもしれないけれど、
それまでは存分にフラフラしていようと思う。
ヨネしゃんスタイルで、今日もフラフラ働くぞ!

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