聞く力

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買ったまま…いわゆる積読状態だったコレを読みました。

『聞く力』 by 阿川佐和子

販売部数も120万部を越えた(らしい)、
いわずと知れたベストセラーであります。

物心ついた時から、テレビなどで拝見しては、
「あんな風情(ライン)が目指すべきところかも」と、
勝手に親近感を抱いていました。
もちろん、優秀な方なんでしょうけど、
「人に憎まれない人だなぁ」と、幼心に捉えていた気がします。
ということで、その見解は(子どもながらに)
あながち間違ってはいなかったことが、この本で分かりました。

「心をひらく35のヒント」とサブタイトルにあるように、
あくまで「ヒント」であり、間違っても「指南」ではありません。
初めは装丁からして「ノウハウ本かしらん」と思っていましたが、
阿川さんの体験談であり、ゆる〜い文体で綴られた「エッセイ」です。
まぁ、これには賛否両論あるようですが、
ここで「こうすべき!」と蘊蓄ムンムンで語ることは、
すべての本質(阿川さんの存在意味)が薄れてしまうゆえ、
こういうスタイルに落ち着いたのかなぁ・・・なんて。
もしくは、本気で「ふわん」とした方なのかもしれませんがね。

事前準備をしすぎない、質問の柱は3本まで、
安易に「わかります」と言わない、
メディアに応じた相づちの打ち方など、
職業柄、経験において体感的に習得(分かりつつある)
している部分も多かったです。
よって、何か新しいテクニックを得るというより、
(広域に捉えるならば)同職種として共感の方が強かったです。

お話は逸れますが、
土曜の阿川さんの番組(サワコの朝)で、
林真理子さんがゲストだった際、

「阿川さん、(対談で)もっと自分のことを話せばいいのよ〜」

「いやいや、私の話なんておもしろくもないだろうし、
 (あえて)聞き役に徹していたいわ」

・・・のようなやりとりがあったのですが、ああ、なるほどねと。
林さんは、生き方すべてが「攻める」ピッチャータイプであり、
阿川さんは「受ける」に徹するキャッチャータイプ。
インタビュアーとしての大人の事情的な棲み分けかもしれませんが、
明確にキャラが違っておもしろかったですよ。
(顔は笑っているけれど、どっちも引かない感じも含め)

お話を戻します。ハイ。

そんなこんなで体験話が主ですので、
一般の方が普段の生活において実践し、
共感するのは難しいのかなと思いましたが、
さらっと読み流すにはよい本ではないでしょうか。
コミュニケーションの大事さ、聞くことの楽しさを感じられれば、
800円払った甲斐もあったということです。

私も具体的に語ることはできませんが、
最近こそ、インタビューや取材で失敗することが減りました。
「聞き出せないかも…」と怖がらず、良く見せようと格好つけず、
「どうにかなるさ」と多少の図々しさを持って挑むこと。
偉かろうが、イマイチだろうが、大人だろうが、子どもだろうが、
話し方は変えても、態度は変えないこと。敬意を持つこと。
ビクビクしすぎるのが、一番いけないです。
動物の本能的な「こいつ弱い」と思わせないことが大事かなと。
「人間として」嫌われなければ、最悪なんとかなります。
・・・あ、こういう「自分語り」を入れるのが、
この本的には「だめ」なことでありますのであしからず。

少なからず、聞く姿勢を持つことは、
自分にとっても、相手にとっても、
双方的メリットを生むことはたしかです。
コミュニケーションを円滑にすることで、
無駄な争いが減り、良好な対人関係が築けるというもの。
仕事にせよ、家庭にせよ、人と絡んでゆかねばなりませんからね。

人のために聞くんじゃない、自分のために聞く。

一見遠回りのようですが、
ストレスなく生きていきやすい環境を作るには、
かなり有効的な手段であると思います。

聞く力、大事であります。











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