無いという事実

ブラトップ

「手術の後、胸見ることができた?
 私は未だ見ることができんのよ・・・・」

一緒に入院していた同世代のOさん。
彼女も全摘手術を終えたばかりで
(上の世代の女性の方が症状が軽い人が多く、
 私たちのような若い世代が、ひどかったりする。苦)
同じ境遇ってことで、いい話相手だった。

あったものがないということは、
頭では理解できても、心が許さない・・・ということはある。
女性の象徴でもあるし、ここにこだわる人も多い。
とにかく、その時、その瞬間になってみないと分からないことでもあって、
私も、さてどんなものか・・・と心配ではあった。


にもかかわらず、


手術の終わった直後、看護師さんにガーゼを替えてもらってる時に、
チラッと見えてしまった。いや、見てしまった。

「いや、たいしたものですね。
 大半の人は、すんなり見ることができないよ」

と先生も苦笑い。

もちろん好奇心もあるが、
自分の中できっちりお別れをしたこともあり、
「無いという事実」をすんなり受け入れることができた。
普段から「覆水盆に返らず」的な考えが思考・行動の根底にあるので、
どうしようもないものに対しての見切りは早い。

一時期は、切除したリンパ液が傷口付近にたまり往生したが、
今はすっかり治まり、12センチの傷が残るのみとなった。
風呂の鏡で毎日見るけど「この調子なら、公衆浴場でも行けるかな」と
思えるくらい、どうってことなく思えるし(みんなは引くだろうけど。苦笑)、ある意味、このテキトウな性格に感謝せねばならない。


ということで、今や必需品となったユニクロさんのブラトップ。
お持ちの方ならおわかりであろう、何があっても凹まない、
あの“パコッとパッド”のおかげで、以前と変わりなく洋服が着られるわけで。
あ~、巨乳でなくてよかった~~~(負け惜しみ)。

1年後を目処に乳房再建手術を受けるつもりではあるが、
ある種の個性として、これはこれでいい気もしてくる。

「もう、男子に見せることもなかろうけんさ」

などと男友達と話していたら、

「いやいや、男性の中には傷フェチもいるから
(ああ、辛いことがあったんだなという感じにグッとくる・・・らしい。
 ・・・まぁ、友達のみ該当する、単なる性癖かもしれんが・・・)
 意外とその線でモテるかもよ~」

ほほう~。片胸でモテモテとは!
気を遣ってくれたのかもしれんけど、自分が思うほど、
人はヘンと思わない、というか、たいして気にしていないってことなのね。
ありがとう。気が楽になったよ。


そんなこんなで、ユニクロさん。
もう少しだけ、ゴムがやさしい感じのを作ってください。
よろしくお願いしまーす。

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卵子の凍結保存(3)

さて、どうしようか・・・・。

ダンナにメールするも、

「ウサギおるけん、子どもおらんでよかよ」との返事・・・。

いや、そうじゃなくて・・・。
たしかにダンナは気を遣ってか、生来ののんき者ゆえか、
「カナの命第一で」と当初から言ってくれている。
とはいえ、発覚直前まで「一人は欲しいね」などと話していたこともあり、
本音を言えば「産める」に越したことはないはず。

治療が終わるのが40歳。
保存しておいた卵子で無事妊娠できるとも限らないし、
運良く産めたとしても、闘病で疲れた体で子育てが耐えられるのか。
正味な話、治療代+乳房再生+不妊治療・・・お金もかかりすぎる。
マンション代も払わねばならんし、どうするよ。

ただ、40代で元気に子どもを産んで、
ちゃんと育てている人も周りにいっぱいいるし、
単なるお金の問題で諦めるのも後悔しそう。う~~~~ん。

すると、母よりメール。

メール

私の中に、どうしても「これまで通り」でありたいという心がある。
病気が原因で可が不可になることは、できるだけ避けたいし、
正直、認めたくない。

でも一方で、私が生きていることでよろこんでくれる人がいる。
何よりも必要といってくれる人がいることは、大切にせねばならないこと。
もちろん、病気に立ち向かうのは私だが、
ダンナや両親も同じく立ち向かっているわけで、
そういった周りの人々の支えのもと、
晴れて元気を取り戻せることを忘れてはいけない。

ということで悩みに悩み、話し合った(喧嘩した)結果、
今回、卵子の凍結保存はしないことにした。


「40歳でも自然妊娠もありえるし、
 不妊治療の技術ももっと進んでるかもしれん。
 ウサギも・・・2代目かもしれんけどおるし、
 ネコも飼えばいいよ。とにかく、カナの命優先でいこう」


 ― 他にも楽しいこといっぱいあるから、心配しないで ― 


そうだね。その通りだね。
私が親になる前に、
私は母さんの子どもだったわね。



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卵子の凍結保存(2)

女性のみなさんなら知っていると思うが、
卵子の数は、生まれ落ちた時から決まっている。
初経をかわきりに、毎月えいこらえいこら排出(排卵)していくわけで、
約30~40年続いた後、「もう、出すものありまへんわ」となると閉経となる。


「排卵数もやっぱり年齢とともに出し惜しみが始まり、
 35歳を300個とすると、37歳でガツンと減少して100個。
 40歳では50個になるといった具合。
 卵子も若いほど元気でもあるから、早ければ早いうちに摂取したほうが、
 その後の受精率や着床率も高まるのよ」


と詠田先生。
女性において35~40歳って、こと子どもを産むということに関しては、
重要な時期であるということ。ちなみ35歳以上で出産する人は全体の1割。
ダウン症や流産の可能性も高まるので、やはりリスクは覚悟せねばなるまい。
もちろん、現代の医療技術は進化しているし、不妊治療もしかり。
ロビーを見渡すと、明らかに私より年上の女性も多かった気がする。

不妊治療のことは割愛するけど、
やはりガンや白血病など病気を原因に、不妊になることはよくあること。
私も正直、こういう方法があることを知らなかったし、
抗がん剤治療を受けてから知った患者さんなどは、
「もっと早くに知っていたら・・・」と悔やまれる方も多いらしい。
いやはや、もっと認知を広めねばならんよ、絶対!


「もし子どもを切実に望むのであれば、やっておいた方がいいでしょう。
 なにより安心して治療に専念できるしね」


実際、これを利用して、ガン治療のあと妊娠できる人も多いし、
たとえ副作用で生理が止まっても、保存している卵子で一子、
さらに数年保存して二子・・という人もいるそうだ。すごーい。

また、最近では40~55歳と閉経年齢が早くなっているそうで、
私の治療が一旦終了する40歳(5年後)は、もしかするともしかして、
自然閉経と重なる可能性も高いそう。いろいろギリギリやわ・・・。

ということで、気になるのがその費用。
やはり保険適用外となるため摂取に~25万、保存うんぬんで12~3万、
また保存延長1年ごとに5万(ってことは5年で25万!)、
その他、顕微授精やらなんやらかんやらの費用が必要となる。
助成金が国からいくらか出るようだけど、
ざっくり100万弱・・・噂に違わず不妊治療とはお金のかかるものだね。

産まないのと、産めないのは、やっぱり違う。
女として産まれたからには・・・いまさらながら思わなくもない。
両一族の種を未来へ残すのもお役目でもあるし、
子ども好きの両親に孫の顔を見せてあげたいし・・・うむむ。

その前に私の場合は、子宮や卵巣にガンが転移していないことが先決。
PETで全身をざっくり調べたものの、やはり不安ではあるので、
子宮頸がん、さらに子宮内部のがん検査を行う。
いや~、マンモも痛いけれども、こっちの方が痛さに精神的苦痛も加わり、
ひぃ~~~~となるよな、なかなかの辛さ。
女性って大変。次は男に生まれたいわ・・・。

とにかく、病気の治療のみならず、
いろいろと考えねばならんことがいっぱい。
悠長にしている時間もないし・・・。


・・・なんか、病気になりそうよ。


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