アメブロからFC2ブログにお引っ越して10年。
ウシロマエムキ→(続)ウシロマエムキ
として、みっちり書いてみたり、ぼちぼち書いてみたり、
完璧なまでのテキトウペースでやってきました。
乳がん発病を機にこちらに移りましたが、
「自分にできることって何だろう。
特別なこと・・・何もできないわ。
書くことぐらいしかない」
病気の専門的なことはほとんど登場しませんでしたが、
その時の心境や状況を私なりに書きとどめました。
今読んだら恥ずかしくなるような
稚拙な文章ばかりで消したくなりますが、
それも含めて、あの日、あの時が蘇ってきます。
それこそ、ハチャメチャ&ドタバタ三昧でしたが、
ああ、私はこうやって生きてきたんだな、と、
滑稽でもあり、切なくもあり、感慨深くもあります。
人生、山あり谷あり。
病に限らず、生きて行くとはそういうもんでしょう。
いいこともあれば、わるいこともあります。
それらを受け止めながら、
自分の足で歩いていかねばなりません。
誰かに代わってもらえるものではありません。
転んだり滑ったり止まったりしながらも、
自分だけの道を上ったり下ったり
進み続けるしかありません。
病を通して、分かったことは、
「すべて、自分事であること」ということ。
環境、状況、己ではどうにもできない部分も含めて、
自分が引き寄せた運命であり、宿命です。
なるべく負けず、なるべく腐らず、
なるべくイイ感じで進んで行きたい、
なるべく楽しく生きたいと思います。
先日登った山頂でウシロを振り返ると、
絶景が広がっていました。
私の人生の風景もそうあると信じて、
まだまだマエに進まねば、ですね。
ということで、散らかしたまま
FC2ブログを終了したいと思います。
読んでくださったみなさん、
心より感謝です。
今なお、がんや病と闘うみなさん、
どうか負けないでください。
10年間、ありがとうございました。
***
ということで、
引っ越します。
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ゴールまで、あと100m。 この直線を走りきれば、長かったレースが終わる。
夫がゴールで待っているだろう。
デジタル時計に目を移す。
3時間43分…いける。
目標に掲げた3時間45分カットに向かって、
ありったけの力をふりしぼった。
自己ベストでゴールを踏んでやる。
2009年、最弱だった私は、
2019年、最強の私になった。
…そんなシナリオを用意していた。先週の日曜日、防府読売マラソンに初参戦した。50回の記念大会、出場条件4時間(サブ4)以内、市民ランナーにとっては憧れの大会だ。気候もよく体調も上々。練習もそれなりにやったし、今回は“あの件”もあるし、「やれるはず」と気迫というか自信もあった。記念すべき瞬間を自己最高記録で締めくくる…はずだったが、あれよあれよと調子を崩し、なんともパッとしないタイムで関門ギリギリ滑り込みセーフでゴール。私は嵐でもなければ米津玄師でもない、紛れもない凡人であった。
“あの件”とは「10年検査」のこと。乳がん治療の卒検であり、これをクリアすれば一連の治療が完了し、経過観察に入ることになる。採血、マンモ、エコーを終わらせ、待合室で順番を待つ。ほどなくして「カナさん、診察室にどうぞ」10年前からお世話になっている看護師さんに促され、扉を開ける。「おめでとう。よく頑張ったね」と、笑顔でW先生が迎えてくれた。厳密にいうと一部結果待ちがあるものの、今回の検査では再発おぼしき所見は見当たらなかった。
「本当にありがとうございました。今ここに私がいることができるのは先生のおかげです」W先生にお礼を言う。信頼できるドクターと出会えたことは、私にとって大きな幸運だった。「あと半年発見が遅れていたら、40歳まで生きられなかったかもしれない」。浸潤性小葉癌、ステージ2a、左胸全摘、リンパ節レベル1切除、抗がん剤4クール、ホルモン治療10年…ヘロヘロになりながらも、不思議とW先生の顔を見ると「もうちょっと頑張ろう」という気持ちになれた。医療技術に体が救われ、そして、先生の人柄に心が救われた。発覚当初は運命を呪いもしたが、今こうしていられる運命に感謝しかない。
…客観的に見て、かなりのマイナス状態であるわけですが、
幸いこうしてパソコンを打つこともできるし、なにしろ生きています。
笑えるうちは可能な限り笑っていたいし、
過去を振り返って悔やむ時間があるのであれば、
少しでも未来が明るくなるための時間に費やしたい。
まさしく「ウシロマエムキ」の真骨頂というわけです。
命張って、やってやろうじゃないの。
なんというか、私という人間が作られる工程において、
必要なパーツだったのかもしれません。
強がりでなく、なんとなくですが、そう思えます。
今でも「乳がんになって良かった」とは思わない。そんな単純な話ではない。しかし、乳がんを通して見えたもの、得たものは、私の人生を大きく変えた。悔しい、悲しい、辛い…ウシロムキ(負)のエネルギーであったが、何かを動かすことに必要な「熱量」であることはかわりない。それらが溜まり、膨らんで、パンッと弾けた時、マエムキ(正)のエネルギーへと変換してくれたのは、夫であり、家族であり、たくさんの仲間の存在であった。
子どもも産めなかったし、お金持ちにもならなかったし、偉くも賢くもならなかったけれど、食べていくには困らない仕事もあるし、山にロードにと走り回れる気力と体力もある。乳がんとともに歩んだ道は平坦ではなかったが、明るい未来だけを信じて一歩一歩…進んできた。そして、やっとたどり着いたゴール。正直、長かった。命をかけた一大レースを「完走」という形で終えることができた。もちろん、ここで終わりでないことは分かっているが、区切りとして言わせてほしい。・・・私、ウシロマエムキによくがんばったよ。
支えてくれたみなさん、応援してくれたみなさん、
本当に、ありがとうございました。
私は幸せです。
いただいたご恩をしっかりお返しできるよう、
元気で長生きを目指します。
2019・12・21 カナエ
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ついに、豚の腹を割いてしまった……。
内臓、しめて85000円也
欲しいと思ったら辛抱できないという、人間として致命的ともいえる特性(病)とともに45年。稼いだお金を惜しみなく社会に還元し、仕事部屋はもはや倉庫のような有様だが、だって特性(病)なんだもん。どうしようもない。開き直りつつ、日々散財に励んでいる。
ランニングは、シューズ、ウエア、時計があれば始められる。多くのスポーツの中でも抜群に低コストだ。やり始めの頃は、適当なジャージ上下、A○Cマートで買ったなんちゃってスニーカーで十分だった。しかーし、多くのランナーさんも身に覚えがあるように、やればやるほど「高機能ウエア、要るよね〜」「新しいウォッチが出たげなよ!」「NI○Eのあのシューズ、頑張ったご褒美にしちゃう!?」「東京(県外)のレース、申し込んじゃった♪」などなど、湯水のように万札が消えていく。やることが地味な分(走るだけ)、モチベーションアップとして散財に拍車がかかっている気がしてならない。さらにマラソンとトレイルでは「かっこいい」とされるギアやブランドも異なるため、これまたそれ用に揃えていくことに……。で、ずぶずぶとマラソン沼にはまってゆくのだ。
閑話休題。今年は本当に山に行った。ちょっと前までは「山?いやいや、自然とか全く興味ないし、暑い寒いとかも無理」などと、悪態の極みを披露していた……が、毎週のように山にまみれていると、おやおや?「山、割といいやん!」と分かりやすすぎる心境の変化が! と、書いてはみたが「自然が大好き」のそれには到底およばず、「山を含むアウトドアシーンおよびギアへの興味の増進」といったほうが正解。そう、買いたい病が発症したのだ。
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じゃじゃん!
山系の友人に聞きまくり、ネットなどもこまめにチェックし(思えば、ここがピークのような気がする、、、)、「これを持っていれば間違いないシリーズ」でそろえた(つもり)。山と道のザック(three)、NEMOのテント(タニ1P)とグランドシート、モンベルのシュラフ(ダウンハガー650#3)、プリムスのバーナー(P153)&クッカー……その他いろいろ。数か月かけて少しずつ買い足し、先週シートが到着して、自分が思うところのコンプリートと相成った。いやらしい話だが、今回の「豚の内臓」程度ではまったく足りなかった。
かっこいいじゃないか。※シートは上に装着するのが正解だ
一箇所に並べて悦に入る。一式詰めて背負ってみる。紛れもない、素敵ハイカーだ。そこで、あたらめて気づく。「もう、素人が山でキャンプできるシーズン、終わってないか?」。先週末、友人に「くじゅうでテン泊するけど来る?」と誘われたのだが、少し前に日帰りで登った時ですらかなりの寒さで、「行きたいですが、あの寒さに耐えうる装備がありません」と断ったのだ。コンプリートのタイミング、1カ月遅かったよね……私。
近所の油山でバーナー初おろし。
このままだと全く使わないまま今年が終わるぞと、近所の油山(車で上がる)でバーナー訓練。ガス栓ひねる、カチッ……簡単やし。カップ麺とコーヒー……おいしかったが、これでおしまいなのかも……。キャンプ道具一式、部屋の片隅で冬を越すことになりそうだ。丘サーファーならぬ、丘キャンパー? え、この場合だと海キャンパー??? どうか春まで熱が冷めませんように……。
そんな折、母より電話。「家の倉庫を断捨離したいんだけど、あんたのいろいろ捨てていいかね。スキー、スノボー、ショートボード、テニス、ゴルフセット……」。……だったよ、だったね。今回こそは「実家ブラックホール」行きにしないよう、まずは一回でもキャンプに行こうと思う。暖かくなったら行くよ、絶対行くし!←意味もなく宣言
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