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9年6カ月

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 気にはなっているものの、なかなか筆が進まない。いっそ閉鎖…も考えたけれど、生きてきた備忘録として残しておこう。てか、ちゃんと書こう。

 少し前、3カ月に一度の検診に行ってきた。前日まで忘れていた…という、自覚に欠けるダメ患者っぷり。この日はCTと腹部エコーと血液検査。毎回、大丈夫だろうと(漠然とした自信)挑むけれど、技師さんの手が止まるとビクッとする。お腹をグリグリゴロゴロされながら、あ!そういえば!と思い立ち、「すみません、子宮卵巣あたりまでエコーおねがいしていいですか」と検査範囲を広げてもらう。

 しばらくして診察室に呼ばれる。「最近、婦人科に行きましたか?」。「…いや、行ってないですね」。「子宮に影があるから直ちに受診してください。紹介状郵送しますからね」。分かりやすく油断。そして妙な勘…的中。以前、子宮筋腫があるとかないとか言われた記憶があるので、きっとそれだと思うけれど、もちろん根拠なし。只今、紹介状の到着待ち。しょぼん。

 残すところ半年で、10年間にわたる治療が終わる。がんの種類で治療は異なるけれど、10年間治療し続けるのは乳がんぐらい?いや、乳がんでもあまりないと思う(先生の方針に委ねられる)。毎日、ホルモン治療薬(タモキシフェン)を飲むだけだが、ホルモンになにかしら抑制(割愛)をかけるので、それに伴う副作用もある。今、検索したなかにも、、、

この薬の影響で、子宮体がん、子宮肉腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮内膜症がみられることがあるため、定期的な検査が必要です。不正出血などの異常な婦人科学的症状がみられた場合には、直ちに医師へご相談ください。

えー! もちろん、副作用の説明は受けていたのだが、やはり時間が経つとこの有様だ。その他にも、

無月経、月経異常、吐き気、嘔吐(おうと)、食欲不振、ほてり、潮紅(ちょうこう)、
突然の高熱、からだがだるくなる、発熱(38℃以上)、蕁麻疹…

などなど、近年、私を悩ませている多くの症状が「副作用一覧」に掲載されている。もしかして薬のせい!? とはいえ、9年6カ月もの間再発せずに過ごしていられる=〝極まりし成果〟と考えるとなんとも言えない。大きな成果を得るためには、小さな(命への影響が少ない)代償は目をつぶるべきなのか…これらのジレンマは私だけに限らず、病で苦しむすべての人々が抱えていることでもある。目に見える症状はもちろんだが、目には見えない部分の心労たるや、、、とにかく、あと半年。あと、半年がんばろう。

 病気ついでに記すが、年末から春あたりにかけて、なんだか調子が悪かった。だるいし、きついし、いきなり太るし…は〜、どんより。とはいえ、ありがちな症状だし、私が怠けているだけなのかな…と思うしかなかった。そんな時、3カ月に1度の甲状腺検査に行った。すると「甲状腺ホルモンの数値が上がっていますね。薬の量を増やします」とのこと。かれこれ10年以上、甲状腺機能低下症で薬を飲んでいるが今回は最高量。まったくもってめでたくないが、とりあえず薬を増やしたことで体調も体重も落ち着いてきた。このまま、安定してくれたらいいけれど…。

 乳がんしかり、甲状腺しかり、私の敵はホルモン。目には見えない敵と戦う…いや、もはや共存でいいので、どうにか平穏な日々と体調をあたえたまえ(これ以上、元気になるのもある意味問題ではあるが…)。
 






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阿蘇発、負け犬の遠吠え

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 あの時、ああやっていれば良かった、、、なんで自分ばっかりこんな目に遭うかな、、、など、頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えするタラレバの数々。終わったことを後悔しても時間の無駄であることは承知だが、人間だもの、人間だもの。そう簡単に「仕方ないよね」と受け入れることなんてできない。

 今週末、熊本県阿蘇で開催された「阿蘇ラウンドトレイル(ART)」に参加した。九州で一番大きなトレイルレースで、フルコース121.1km、ハーフコース54.5km、制限時間はフル32時間、ハーフ15時間。阿蘇の外輪山を上ったり下ったり、途中休むことはあっても寝ることはない。テレビや雑誌で見る有名選手が全国から集う、トレイルランナー憧れのレースの一つである。ということで、私はもちろんハーフだ。

 トレイルのすばらしさを語るほどの知識と経験は持ち合わせていないが、個人的な楽しみは事前準備だったりする。元々いろいろ買いたいタチなので、ここぞとばかりいろいろなものを買いそろえた。リストと照らし合わせてみたり、全部並べてみたり、ウエアは何にしようか、やっぱり補給食はこっちの方がいいかな…子どもの遠足前のような高揚感がある。

 準備も万全、あとは現地に行くだけ、、、となった前日、おやおや?なんだか体がやきやきする。きっと気のせい、、、ではなかった。体温計で測ってみるとグングン上がり38℃。数日前から喘息の具合があまり良くなく喉のあたりがイガイガしていたが、なぜこのタイミングで…。これこそ、子どもの時の遠足前に熱を出す残念なやつじゃないか。

 速攻で病院に行き、できる限りの対処をして、なんとか小康状態に。車を出さなければならなかったので、友人たちをピックアップし阿蘇へと向かった。薬も効いているし、お天気もいいし、なんとかなりそうだ、、、持ち前の脳天気が功を奏したのか、スタート当日は元気を取り戻していた。

 11日正午、ハーフスタート。翌日の深夜3時の制限時間に間に合うよう、400人が一斉にゴールを目指す(フルは朝7時スタート。600人が参戦)。阿蘇の山々の稜線に沿ってランナーが連なる。放牧されている牛を愛でたり、眼下に広がる雄大な景色に感動したり…は最初だけ。容赦なく照りつける太陽、目の前にそびえる急勾配、開始早々にもかかわらず、ハァハァ…みるみる息が上がってくる。普段口の減らない私だが、話したくても話せない。友人たちが心配してペースを落としてくれるも、それですら辛くなってきた。汗をかきにくい体質のため熱が体内にこもりやすく、暑い最中の運動は寒い時の倍以上きつい(当人比)。もちろん分かっちゃいたけれど、想定以上に衰弱するのが早くないかい!?

 第一関門までは12.1km、制限時間3時間。途中、休んだり坂道渋滞に引っかかるため、悠長にしてはいられない。足を止めたい心を封印して、目指すは第一関門突破だ。結果、制限時間15分前に到着。給水所に着くやいなや、コーラを3杯一気飲みした。その時、ポキッと音がした。骨がどうこうではなく、心が折れた音だ。

 「前日も熱が出たし、体調は万全とはいえない。これから先、第二関門までコースも制限時間も多少ゆっくりペースになるものの、この調子では間に合わないどころか山中で熱中症でぶっ倒れてしまうだろう。無理してもなんの得も生まない。ここで終わりにするのが賢明な判断…」こんな時、悪魔が耳元で囁く台詞は実に魅惑的だ。

 「本当に棄権でいいですね?」医療スタッフの問いかけに「ハイ」と応える。ビニールシートに横たわり、火照りきった体を氷で冷やす。これで良かったんだ。判断は間違っていないのだ…。汗なのか、頭から被った冷却水なのか、悔し涙なのか、安堵の涙なのか、水びたしの顔のまま東屋の天井を眺めた。そして、私のARTは終わった。

 体調も戻ったところで、仲間の勇姿を見届けるべく第三関門(アスペクタ)→ゴールへ。あれだけ暑かった日差しが嘘みたいに収まり、高原の冷涼な空気があたり一帯を包みこむ。最後の難関、俵山を下るとゴール。暗闇の中に、ポツリ、ポツリ、ポツリ…選手たちのヘッデンの明かりが見えてきた。最後の力をふりしぼり、激坂を駆け下りてくる。全身汗まみれ、泥まみれ、生傷だらけで転がり込むようにゴールする様は、強く逞しく、何より美しい。自然相手に極限に挑んで勝ちとった人間の発光力たるや…。キラキラと光り輝く選手たちを見た時、改めて自分の不甲斐なさに落胆した。ああ、なんで諦めたんだろう。ああ、なんで体調管理を怠ったんだろう…次から次へと後悔が押し寄せ、ゴールしていく選手たちを心の底からうらやましく思った。

 でも、その一方で「心の底からうらやましく思える存在に出会えたこと」に気づいた。心の奥の方がザワザワ、そしてワクワクした。いつになるのか分からないけれど、必ずや「あちら側」の人になりたい…いや、なる! どうやら私のやる気スイッチは、悔しさや悲しさの奥に設置してあるらしい。スイッチON。パチン。「いつか必ずゴールするから待ってろよ!」。夜の闇が去り、朝の澄んだ光に満ちた阿蘇の山々に向かって…負け犬の遠吠え。いやいや、リベンジを誓った。

 絶望と興奮で自律神経がショートしたのか、夜通しの応援と寒暖の差で本格的に風邪を引いたのか、しっかり発熱中。気は強いが体が弱い…ここを克服しなければ、先に進めない。前途多難すぎて、さてさて、どうしてよいものやら。長く険しい道が続いてゆく。
  


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ただただ、煮たいの。

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 昔、一緒に住んでいた女友だちは、疲れたり、落ち込んだり、気持ちを落ち着けたい時は、洗濯機のぐるぐる水流を見ていたっけ…。昨今の洗濯機はドラム式だけど、彼女はその辺りどうしてるんだろうか…。私は何かな…と考えてみると、あ、あった。・・・「煮ること」だ。肉でも野菜でも、洋風でも和風でもなんでもいい。とにかく、煮れさえすればいい。長らく携わっていた大きな仕事(入稿)が先ほど終わり、「ひさしぶりに長めに走るか〜」なんて思った瞬間、あっ!イ○ンネットスーパーが来る日だよ。足止めを余儀なくされ、さて何するか。アクセサリーでも作るか、猫と遊ぶか、部屋でも片付けるか…脳が疲れているのか、体が疲れているのか、どうにもやる気が起きないない。「そういえば、何日か前に買ってそのままのズッキーニがやばいんじゃないか…」。野菜ストックを見ると、芽が出ていよいよアウトなジャガイモ、特売で買ったっきりのナス、サラダの付け合わせに買ったパプリカ…忙しさを理由にしっかり料理をサボっていたので、余りとは言えないほど野菜が潤沢にある。

「ラタトゥイユ、作ろう」

 ちなみにどうでもいい話だが、フランスの「ラタトゥイユ」とイタリアの「カポナータ」の違いをご存じだろうか。どちらも野菜を煮込んで作るトマトベースの料理だが、ざっくり解説すると、ラタトゥイユはズッキーニが主役で炒め煮で塩胡椒などあっさり味、カポナータはナスが主役で素揚げしたものに砂糖なども加えこってり味…なのだそう。本当にどうでもいい。くわしくは、こちら。違いを語ったとはいえ、作り方はテキトウ。ぶっちゃけ、ラタトゥイユでもカポナータでもどっちでもいい。何度も言うが、ただただ、煮たい…それだけなのだから。

 クツクツ煮えていく様をぼーっと眺め、時にアクを取り、時にかき混ぜる。ズッキーニの切り方を間違えたため形が崩れたが、見栄えなんてどうでもいい。とにかく、煮る、煮る、煮る…。ラタトゥイユは予想を覆し、さくっと煮えてしまった。でも、気分もいくらか落ち着いたし、なんとなく気も済んだ。煮るセラピー…流行らないかな…。

 勢いついでに、どうでもいいこと(2)を披露。キッチンツールの「ターナースプーン」、あれはいいね!

8ad81431fa465c74a8452785e6314898a6b0f8d8.jpg ←これな
 


「なんでもっと早く買わなかったんだ!」と、使うたびに胸を熱くさせてくれる存在。何にでも使えるが、アールがゆるやかな分、煮物をサクッと混ぜるのに便利なのだ。100均でいいかげんに買った割に最も重宝している、ガッカリハッピーグッズである。

 ということで、たくさん煮すぎたラタトゥイユは一切食べずに冷蔵庫へ。夫が帰るころ、味も落ち着いているだろう。そして私は連日の疲れを癒やすべく、近所の女友だちと飲みに行くことにした。「煮る」より、断然回復できるからね。




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